秋田所縁の皆さん
映画「泣く子はいねぇが」国際映画祭に正式出品 を紹介させていただきます。
秋田市出身の佐藤快磨(たくま)監督(31)が脚本を手掛け、男鹿市を中心に撮影が行われた映画「泣く子はいねぇが」が、 スペインで開かれる「第68回サンセバスチャン国際映画祭」(9月18~26日)のコンペティション部門に選出されました。 同映画祭事務局が発表しました。
国内では11月20日から公開されることも正式に決まった。 佐藤監督の劇場映画デビュー作となる同作は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された「男鹿のナマハゲ」を題材に、 大人になりきれない青年の苦悩や成長を描く。
世界中の大人になれない大人たちへ贈る青春グラフィティ
秋田県・男鹿半島で暮らす、たすく(仲野太賀)は、娘が生まれ喜びの中にいた。しかし妻・ことね(吉岡里帆)は、
子供じみていて父になる覚悟が定まらない様子のたすくに苛立ちを募らせていた。そんな中たすくは、
ことねに「酒を飲まずに早く帰る」と約束を交わし、大晦日の夜、地元の伝統行事「ナマハゲ」に、例年通り参加する。
しかし、結果酒を断ることができずに泥酔したたすくは、溜め込んだ鬱憤を晴らすように「ナマハゲ」の面をつけたまま
全裸で男鹿の街へ走り出す。そしてその姿がテレビで全国放送されてしまうのだった。
ことねには 愛想をつかされ、地元にも到底いられず、東京へ逃げてしまうたすくー。しかし2年の月日が流れても、
東京に居場所は見つからず、徐々に「ことねと娘に会いたい」という想いが強くなっていく。ようやく、自らの愚行と向き合うことを決め
、地元に戻ってきたが、仕事は簡単には見つからず、ことねと会うことも叶わず、状況は容易いものではないのだった…。
“生きる道”、“居場所”を探し求め、がむしゃらに駆け上がった末に_____たすくが見つける本当に大切なモノとは!?
「父親としての責任」を与え、「悪いことをせずに正しく生きる」という人としての道徳を教えてくれる。
そう男鹿半島で伝承される神様「ナマハゲ」を通し、大人になりきれず、社会にも馴染めない主人公が、
不器用ながらも、青年から大人へ少しずつ成長する姿を描いた本作。
主要キャストには若手最注目株の仲野太賀、吉岡里帆、寛一郎に加え、山中崇、余 貴美子、柳葉敏郎といった実力派俳優が集結。
平成生まれの新たな才能・佐藤監督を確かな演技で支え、物語を彩り魅了する。
サン・セバスティアン映画祭は、本作の脚本を気に入り企画を務めた是枝裕和が生涯功労賞にあたるドノスティア賞を受賞した映画祭。
出品決定を受け佐藤監督は「嬉しさと興奮と緊張とが入り混じっています。映画祭関係者の皆さまが、
若者の青春の終わりを描いたこの小さな物語を選んでいただいたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。」と喜びを語った。
映画祭には佐藤監督、是枝裕和監督が参加を予定している。
「人はいつから大人になるのか?大人になるとは一体?」誰もが経験する人生の通過点を圧倒的なリアリティで描き、
観る人のすべて心を鷲掴みにする。
映画『泣く子はいねぇが』は2020年11月20 日(金)より、新宿ピカデリー他全国ロードショー予定。
佐藤快磨監督:映画『泣く子はいねぇが』を初めて観ていただく場所がサン・ セバスティアン国際映画祭であるという報せを聞いて、 嬉しさと興奮と緊張とが入り混じっています。映画祭関係者の皆さまが、若者の青春の終わりを描いたこの小さな物語を選んでいただいたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。 このようなご褒美をいただけたのも、スタッフ・キャストの皆さん、この映画に携わってくださった皆さんのおかげです。
本当にありがとうございました。男鹿半島に通った5年間はとても大切で、そこで出会った人たちの想いがこの映画には詰まっています。 後悔から逃げきれない主人公のしみったれた行動ひとつひとつを最後まで見届けていただけたら嬉しいです。 先の見えない状況下ではありますが、世界中の人々にも彼の叫びはきっと届くと信じています。
主演の沖野太賀さん:
何が起きるのか、本当に分かりません。「ナマハゲの映画を撮りたいんだ」と、
監督から企画を聞かせてもらった数年前には想像もしていませんでした。
撮影時に、この映画が描く人間の可笑しみ、愛おしさについて皆なでぐるぐる模索した時間が肯定してもらえたようで、
本当に嬉しいです。まさかコンペに選出されるとは…!!
英題はやっぱり、THE NAMAHAGEでしょうか。うんうん、それも最高です。
とにかく、サンセバスチャン国際映画祭で、監督の素晴らしい才能が知れ渡ることを願いながら
佐藤組の皆なでこの吉報を分かちあいたいです。
佐藤監督を応援する会 糸井真吾会長(秋工OB):
撮影には多くの市民が協力した。中でも有志でつくった「佐藤監督を応援する会」は、
構想段階から5年近くにわたって 「ナマハゲの映画を撮りたい」という佐藤監督を支えた。
撮影開始後は頻繁に製作スタッフと情報交換し、 早朝から深夜まで現場に立ち会って
交通整理や出演者の送迎といった雑務をこなした。
監督:佐藤快磨 さとう・たくま 紹介
1989年 秋田県出身。平成20年3月秋田南高校卒。在学中はサッカー部に在籍。
卒業後、青山学院大学に進学。大学在学時代から映画製作を学び始めました。ニューシネマワークショップ 映画クリエイター科卒業
青山学院大学経済学部在学中にコマーシャル制作に憧れて就職活動を始めたところ、広告代理店社員の
「広告はクライアントのために作るものであって、自分が楽しむものではない」という言葉に強く違和感を抱き、その勢いでニューシネマワークショップに入学。
2012年よりニューシネマワークショップ映画クリエイターコースを受講、『舞い散る夜』(2012)、『ぶらざぁ』(2013)を監督。
その後ニューシネマワークショップ制作部に所属し、初の長編監督作品『ガンバレとかうるせぇ』(2014)が、
ぴあフィルムフェスティバル PFFアワード2014で映画ファン賞と観客賞を受賞、第19回釜山国際映画祭のコンペティション部門にノミネートされるなど、
国内外の様々な映画祭で高く評価される。 文化庁委託事業「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト2015」にニューシネマワークショップより推薦され、
アスミック・エース制作で、『壊れ始めてる、ヘイヘイヘイ』 (出演:太賀、岸井ゆきの)を監督。 2018年、「東映 presents HKT48×48人の映画監督たち」の
監督の一人に選ばれ監督した松岡菜摘 主演の『きっとゲリラ豪雨』がゆうばり国際ファンタスティック映画祭に招待。
また、バウムアンドクーヘンの役者を使った短編映画『ハッピーハッピーサタデー』が池袋シネマ・ロサにて公開された。
参考:
佐藤快磨監督 画像:
ナマハゲを題材に映画製作へ 秋田市出身・佐藤監督【動画】:
「考えた以上の絵が撮れた」 佐藤監督、県内ロケに手ごたえ:
地方点描:応援する会[男鹿支局]:
有限会社 ホーコー地所 代表取締役 糸井真吾:
皆様 佐藤快磨(たくま)監督、糸井真吾応援する会長(秋工OB)の応援よろしくお願いいたします。
以上
今世界が注目する佐藤快磨監督デビュー作品
是枝裕和監督が惚れ込んだ新たな才能
佐藤快磨監督、是枝裕和監督(早稲田・同志社大学教授)
国際映画祭へ正式出品
国内封切は11月20日
糸井真吾(秋工OB)、佐藤快磨監督、菅原男鹿市長